教える事は難しい

昨今日本の女子レスリング界において、指導者のハラスメント行為他が問題視されていますね。

ボルダリングジムのオーナーとして、私も思うところがありますのでちょっと書いておこうかと思います(完全な主観なので、同調を求めるものではない)

 

 

さて、ボルダリングジムをやっていますと、

来てもらっている方に、ここのムーブどうやってますか?…と言われて教えたり、

永い間、特定のホールドから突破できないでいる方には、こちらからヒントをあげたりして、

教える機会があるわけなんですが。

 

私は、可能な限り柔らかく教えるようにしています。

 

例えば、

こうやったら行けるんじゃないか”、とか、

こういうやり方もある”、と言ったような感じで教えています。

 

逆に、

あなたには絶対にこのやり方しかない

といった様な強い言い方は、していないハズです。

 

なぜ私がそうしているかというと、

自分が強い調子で上から言われる事に嫌悪感を感じやすいから、というのもありますが、

教える側の立場が上であるとは思わないし、相手にもそう感じさせたくないからという理由が大きいです。

 

教えられる側の方は、

ボルダリングにおいては私よりも能力が低いわけですが、

人間として劣っているわけではありません。

 

こんな当たり前の事ですが、教える側の人間には、忘れちゃったり、ちょっとずつ勘違いしてしまう人がいるんですね(とは言え、疲労時などは自分もあり得るかもしれませんが)

 

この記事のタイトルである ”教える事は難しい” と言うのは、

教える側が勘違いしない様に自分自身を律し続ける事は難しい、(…けどそれが出来ない人間は教える側に回るべきではない)

という事を言いたいわけです。

 

ボルダリングジムでは、物事を教える側、教わる側に上下関係などないと思います。お互いに敬意を持たないといけないし、それを現わさなければならない。

教えてやっているなどと少しでも思う事は、敬意に欠ける事ですし、そこからハラスメント行為に繋がっていくのでしょうね。

 

昨今の女子レスリングのニュースを見ていてそう感じるのは、私だけでしょうか。

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