ボルダリングと怪我の話

最近ここ函館も暖かくなり始めました。

”何時タイヤ交換しようかな~”

なんてことを考える時期になりました。

 

引っ越し業者のトラックも多く見かけますね。

 

新春、学生さん、新規社会人の方など、この春からボルダリングを始める方も多いかと思いますが、今回は

怪我について

書きたいと思います。

 

ボルダリングに怪我はつきもの

いきなり身も蓋もない表題ですが、

ボルダリングを趣味と言えるくらいの頻度でやっている方は、大なり小なり、どこか怪我をしているものです。

クライマーの飲み会では必ず話題になる事の一つですね。

 

指の皮がむけたとか、

最近指の関節が痛いとか、

過去パキッた時の話とか。

そんな話をしています。

 

とりあえずボルダリングを続ける上で大切なのは、

登れなくなる程の大けがをしない

という事ですね。

この記事では怪我をしやすいタイプのクライマーについて挙げ、注意喚起をしてみたいと思います。

 

ボルダリングを始めて1年間は要注意

ボルダリングを始め、それなりの頻度で登ると、一年間くらいはどんどん課題が落とせるので、熱中しやすい期間と言えます。

それだけに、怪我をしないという事に意識が薄くなっている方が多いようです。

 

また、フィジカルの未熟さという視点で考えると、腱が(もしくは腱の動きが)強化されていない状態で、腱を引っ張る筋力が上がっていきますので、腱が耐えられず損傷するという事が考えられます。

メンタルの面では、落ち方が分かっていない為に悪い体制で落ちて怪我をするケースなどがあります。

 

いずれにしても、ボルダリングを始めたての頃は怪我をする可能性が高いという事は頭の隅に置いておいてください。

 

体重のある人は要注意

ボルダリングをやっていると、必ず高い所から落ちます。

ここで、クライマーが壁に張り付いていた時の位置エネルギーは、

mgh (質量 × 重力 × 高さ)

です。

位置エネルギー = 自由落下時の衝突エネルギーですから、

| 一応書いておくと、

| 2gh = v² (自由落下運動)なので、

| 運動エネルギー (1/2)mv² = (1/2)m × 2gh = mgh ←位置エネルギー

| という事ですね。

マットに落ちた時の関節や骨に対する衝撃は、

クライマーの体重の重さと

落下時の高さに比例して、

大きくなるという事が分かります。

 

 

ここでマットの緩衝能力はクライマーに関わらず不変ですし、

関節や骨の強さは体重と相関がない(無視する)と考えると、

体重のある人ほど、

高い位置にいる時ほど、

無謀な落ち方はすべきではないという事になります。

 

ボルダリングを再開する時は要注意

仕事や住む場所など、環境の変化によってボルダリングを休止する方は少なくありません。

そういった方が、ボルダリングを再開する時にも注意が必要です。

なぜなら、フィジカルの衰えがメンタルと合わない状態になっている可能性があるからです。

頭では登れるイメージが出来ているのに体が付いてこない、という事が起きやすい様です。

 

ボルダリングを再開された方が元のレベルまで登れるようになる為には、フィジカルさえ戻せば良いだけですので、焦らず登ることが大切です。

 

まとめ

上記、私がボルダリングジムオーナーとして見てきた上で、クライマーが怪我をするケースが多い条件を挙げさせていただきました。

他にも要因はありますし、複合的な場合もあります。

いずれにしても、どうか怪我には注意していただき、末永くボルダリングと付き合ってみてください。

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